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Girl's side-02 (ぺージ1/3)

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旅の一座の護衛。
それが今回私に課された任務。
奈良シカマルという目つきの悪い気怠さ全開の中忍の下で働く。

別に誰と組もうと構わないんだけど。

やたらと品定めされているような気配にうんざりする。
隙をみて隣を盗み見ると、奈良さんは苦虫を噛みつぶしたような顔をしていた。
好意的でもなんでもないってよくわかる。

そんなことはどうでもいいけど。

とにかくその視線を黙らせたい。

「奈良さん」

私が不意に呼びかけると

「あ? なんだ?」

不機嫌な声が返ってくる。
私は臆することなく続けた。

「さっきから眉間のシワ、スゴイんですけど」
「悪ぃな。俺はもともとこういう顔なんだよ。なんか迷惑か?」

すかさず返ってきた辛口を軽く受け流し、私はチラッと奈良さんに視線を走らせ言い切った。

「別に」

嫌われるのは構わない。
今さら傷つくことなんか何もない。
好かれるよりもよっぽど楽で失う怖さもなくていい。






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