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Girl's side-18 (ぺージ1/2)

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シカマルさんの動きをよく見て、考えをよく読んで、シカマルさんが動きやすいように、攻めやすいように、私にできることを見極めて。
あぁ、どうか、あなたの役に立てるように。

戦いながら、私は敵の動きとシカマルさんの動きに意識を傾けつづけた。





少しはアシストできたかな……?

シカマルさんと二人で地面に倒れる二人の忍を見つめながら、私は自分に問いかけていた。
これでも一生懸命がんばったつもり。
その証拠に私の体力はかなり限界に近い。
情けないことに息だってあがってる。

ちょっとはシカマルさんの役に立ててるといいな……。

そんなことを思っていると、クルッとシカマルさんが振り返って、心配そうに私の顔を覗き込んだ。

「怪我してねぇか?」

息切れしてるのがバレないように息を詰めてうまく声が出せない私は、うんうん頷き、大丈夫ってことを伝える。

シカマルさんこそ、平気ですか?

頷くだけで黙り込む私の顔をじっと見つめたあと、シカマルさんは急に大きく伸びをして、

「あぁー疲れた。少し休んでいこうぜ?」

何を思ったのか、近くの木の根元にドサッと座り込んだ。
どうやらシカマルさんも怪我はしていないようだ。

それにはホッとしたけど――。
だとすると……マズイんじゃない?

ナルトさんやキバさん達のことが気になっている私は呆気にとられて言葉を失う。
シカマルさんは涼しい顔で自分の隣をポンポン叩いて、

「お前も座れよ」

と言ってきた。



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