Boy's side-15 (ぺージ1/4)
bookmark?結局、ほとんど眠れなかった……。
いつもより低い体温と血圧を感じながら、俺は体を起こす。
任務前日の夜、俺は緊張からか、ちっとも寝付けやしなかった。
明け方ようやくウトウトしたと思ったら、すぐに起きる時間で。
目覚ましが鳴った。
なんなんだよ、俺……。
情けねぇー。
洗顔の時に、鏡に映った自分の顔は目がやたら赤くって、寝られなかった俺を証明してた。
はあーーー。
大きな溜息が出る。
どのツラ下げてアイツに会えって？
だっせぇーな、俺、まったくよぉー。
この期に及んで後込みする自分がいる。
まぁ、でも、しょうがねぇー、行くしかねぇーよ。
あぁ、めんどくせぇー。
洗面台の縁を握りしめ、鏡の中の自分を見つめる。
そこから戻る真剣な眼差しに、俺は腹を括った。
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