take me out
Girl's side-15 (ぺージ1/4)
落ちついて考えてみれば、簡単に気づけてしまう。
私の状況は何も変わっちゃいないってことに。
布団の中で真っ暗な部屋の天井を見上げていた私の頭は、そのことでいっぱいだった。
奈良さんはただ人数が足りないから、私をメンバーに加えただけで、そこに好きとか嫌いとか、そんなの少しも関わっちゃいないんだ、よ……ね。
任務として割り切って、キライな私とでも組むだけ。
ただ、それだけ……。
はあーー。
大きな溜息と共に私は寝返りを打つと、枕を顔に押しつけた。
後悔の念で押し潰されそう。
なんで、あんなに楽観的に任務を請け負って来ちゃったんだろう。
綱手様から任務の話を聞いたときの気持ちがぶわっと体によみがえる。
会いたい。
私は枕をきゅうっと握った。
会いたくて、会いたくて。
キラわれてても、会いたくて。
どうしようもなくて。
つくりたくないって、手にしたくないって、どれだけ抵抗したところで、あなたは私にとって、もう既にこんなにも大きくて大切な存在だと、哀しいくらいに私は思い知る。
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