take me out
sky,cloud and-2 (ぺージ1/9)

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私たちが後方から追い上げ、攻撃を仕掛けた相手はスリーマンセルを組む忍の隊だった。
そのうちふたりは下忍でも充分やりあえる腕だが、残りのリーダーとおぼしき男はかなりの実力者のようで、下忍ふたりの一斉攻撃をなんなくはじき返してきた。

「お前らはあっちのふたりを頼む」

シカマルさんが即座に状況を判断し、下忍の後輩たちに指示を飛ばす。
それから自分は一番厄介なその人物を前に向き直った。
特に指示のなかった私は一旦、後輩たちの戦いぶりに目を走らせ、そちらが大丈夫そうだと踏むと、シカマルさんの斜め後ろにそっと控えた。
もちろん、いつものようにシカマルさんのアシストにはいるつもりだ。
そんな私の気配を背中でしっかり受け止めて、シカマルさんは相手の懐に飛び込んでいく。
迎え撃つ男の蹴りを身を屈めてやり過ごし、シカマルさんは下から斜め上にクナイを振りあげ切りつける。
それを男は後ろへ飛びさがってかわし、ズザッと地面に片膝ついた。
その着地点に続けて攻撃を仕掛けたのは今度は私だ。
シカマルさんを睨みつける男の側面から飛びかかり、両手で握ったクナイを打ちおろす。
男は反射的にクナイを自分のそれで弾くと、私の手を踵で蹴りつけた。

手ッ――。

思わず咄嗟に手をかばおうと体をひねる。
だが、そうするよりも早く男の踵が私の手甲をとらえ、その蹴られた衝撃に耐えきれず離してしまったクナイが勢いよく宙に放り出された。
手放したクナイをそのままに、私は男の蹴りで崩し気味になった体勢を整えようと急いで後転跳びで背後にさがった。
相手との距離を確保する。



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