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Boy's side-07 (ぺージ1/2)

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それから何日間、俺は名無しに会うことはなかった。
忙しさにまぎれて、俺の中からだんだん名無しの存在が薄れていく――はずだった。





久々のオフタイムに、俺は家の縁側で右腕を肘枕に寝っ転がっていた。
雲を、見ていた。
青い空の中をゆっくりと静かに白い雲が流れていく。
ただそれを見ていた。

やっぱ、いいよなー。
こういう時間。

俺はあまりの気持ちよさに目を閉じた。

このまま寝ちまいそー。
このまま……。
このまま……。
……って、寝らんねぇーーー。

なんか、すげぇ視線を感じる。
俺は右目をちょっと開いて辺りを窺った。
でも怪しいモノなど何もなく。

気のせい?

もう一度目を閉じる。
そのまぶたになんでか名無しの姿が浮かんで、俺は心の中で呟いた。

弱ェな、俺。
来るわけねぇーよ。
誰かの視線を感じて最初に浮かぶのが名無しだなんて。
めんどくせぇー。



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