take me out
Boy's side-01 (ぺージ1/1)
火影室。
五代目綱手から俺は任務を言い渡された。
「はぁ……。んじゃ、その旅の一座を無事山越えさせりゃいいんスね?」
「あぁ、そうだ。彼らの護衛を頼む。と言っても襲ってくるのは山賊くらいだろう」
なぁーんだ、CランクDランクの任務じゃねぇか。
今回は楽できそうだぜ。
俺は内心ニヤケる気持ちを抑えつつ、綱手に先を促した。
「で? 俺は誰と行きゃいいんです?」
そこに。
コンコン。
ノックの音が響いた。
ドアに視線を移した綱手が答える。
「入れ」
俺も右肩越しに扉を見つめた。
「失礼します」
ドアが開いて一人の少女が入ってきた。
肩位の長さの焦げ茶色の髪の毛を二つ分けに結び、黒いツナギを着ている。
その飄々とした雰囲気に
誰だ、コイツ? 見たことねぇな。
俺の眉間にしわが寄る。
「おぉ、来たか」
綱手が迎え入れる。
どうやら綱手は知ってる奴らしい。
ソイツがスタスタスタと俺の隣に並んで立った。
その姿を目で追っていた俺に視線すら寄こさない。
愛想もクソもねぇ女だな。
綱手が俺に向かって口を開いた。
「シカマル。彼女は下忍の名無し名無子だ。今回の任務、彼女を連れて行け」
「へ?」
「だから。今回の任務は名無しと行けと言ってるんだ。後輩なんだ、しっかり面倒見てやれよ」
「はぁ?!」
to be continued.
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