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Girl's side-34 (ぺージ1/4)

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「なぁ、雨あがったぞ」
「え、ほんとですか?」

キッチンでマグカップを洗っていた私はシカマルさんの声に振り向いた。
濡れた手をタオルで拭くのももどかしく、私はベッドの近くの窓から空を見ているシカマルさんのそばにかけよった。

「ほら」
「あ、ほんとだ」

私もシカマルさんと一緒になって空を見上げた。
雨はすっかりあがっていて、傾き始めた太陽の光が小さな青空の小片とともに、灰色の雲の隙間を縫って、スッスッと見えていた。
シカマルさんがふと思いついたように口を開く。

「そうだ。出掛けっか」
「どこに?」

行き先がわからず素直に疑問を口にすると、シカマルさんはいじわるく目を輝かせて、どこだと思う? と問いかけるように私の顔を見た。

え、わかんないよ。

そう思って見返す私に、シカマルさんが正解を教えてくれる。

「定食屋。夕飯にはちと早ぇけど、ま、こんくらいいーだろ」

そっか、定食屋さん!

その答えに弾むように、

「うん、いーです。行きたい」

私が素直に賛同すると、シカマルさんも嬉しそうに、

「よし、そうと決まれば出掛ける準備だ」

さっそく窓を閉める。
私たちはすぐに戸締りを始めた。





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