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Girl's side-30 (ぺージ2/3)

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「カカシ先生こそ、怪我は大丈夫なんですか?」
「あぁ、俺のは大したことないよ。もうすぐ退院だし。名無子ちゃんも早く良くなって早く退院してね」

そう言うと、カカシ先生は頬をポリポリ掻きながら苦っぽい顔をして言葉を続けた。

「じゃないと、俺、シカマルにどやされそう」
「は?」

シカマルにどやされる? って?

ベッドの上で首を傾げる私に、カカシ先生は訳知り顔の視線を寄こした。

「意識不明で名無子が搬送されたとき、すごい取り乱しようだったんだから、シカマル」





消灯時間はもうとっくに過ぎているのに、目が冴えてなかなか眠れない。
私はパテーションのカーテンで囲まれたベッドの上でモゾモゾと何度も寝返りをうっていた。
寝付けない理由なんてよくわかってる。
カカシ先生のあの言葉。

『すごい取り乱しようだったんだから、シカマル』

私の胸はバクバクと脈打った。
バカだ、バカだと思いながらも、その言葉に期待してしまうのは真実で。
心拍数の上昇も、無意味な脳の興奮も、それをしっかり証明している。

はぁーーー。

私は大きめに溜息を吐きだした。

取り乱したのは私のことを大事に思ってくれているからで。
でも、その大事ってゆうのは……。
私と同じ感情からだと思っていいのかな。

はぁーーー。

そんなわけない。

私はもう一度溜息をついて、頭からタオルケットをひっかぶった。



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