take me out
Girl's side-30 (ぺージ1/3)

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明るい日差しが二階のこの部屋にも降り注ぐ。
私は窓辺のベッドの上に体を起こして、紺碧の空を眺めていた。
その後、順調に怪我が回復している私は集中治療室からベッドが六つ並ぶ大部屋へと移された。
と言っても、まだ怪我人。
体の自由も制限され、一番窓に近いこのベッドの上から大人しく空を眺める日々が続いてる。
ふと誰かの視線を感じて、

……?

私はそちらに目を向けた。
見れば、部屋の入口からヒョコッと顔を出すカカシ先生がいた。





「じゃぁ、あの二人、確保できたんですね」
「そ。暗部の連中が駆けつけてくれたからね」

私が意識を失ってから起きたあの日の出来事をカカシ先生が話しに来てくれた。
異変に気づいて暗部が助けに来たこと、それによりあの忍たちが捕まったこと。
カカシ先生の話を聞いていた私はホッと胸をなでおろした。

「暗部のおかげで奴らを逃がさずにすんだ。…それに、俺らも命拾いできた」

入院着姿のカカシ先生はそう言って、何を考えてるのかわからない眼で私を見つめた。

「――?」
「すまなかった。名無子にこんな大怪我させて」

カカシ先生は真面目な声でつらそうに謝罪の言葉を口にした。

「いやっ…そんな……」

カカシ先生の言葉に、私は慌てて否定の呟きを洩らす。

カカシ先生が悪いわけじゃない――。

私が真剣に見返すと、カカシ先生は、

「でも、順調に回復してるようで安心したよ。こうやって大部屋にも移って起き上がれるようにもなったしね」

優しく笑ってくれた。
その笑顔に反するみたいにカカシ先生の胸元や腕に巻かれた包帯が痛々しくみえて、私はそっとたずねた。



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