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Girl's side-26 (ぺージ2/4)

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前方に目を戻すと、

アレ……?

目なんかこすっている間に今度はカカシ先生自体を見失ってしまったらしい。
姿が見当たらない。
私は木の枝に立ち止まって辺りを見まわした。

「カカシ先生……?」

どこ行っちゃったんだろう?
あんな瞬きするような一瞬で……。

そんなことを考えていると、

「名無子ーーー」
「あ、カカシ先生」

少し離れた地上に、私の名を呼ぶカカシ先生の姿を見つけた。
私も急いで木から飛びおりる。

「こっち、こっち」

カカシ先生が何を見つけたのか、しきりに私を手招きした。

「……? なんですか?」

もう……早く戻りましょうよ……。

シカマルさんと交わした約束を守りたい一心で、カカシ先生の予定外の行動に私の気持ちが焦らされる。

何はともあれ、サッサと片付けなきゃ。

固い意志とともに足早にカカシ先生に近づきながら、

シカマルさん……。

私はシカマルさんに思いを馳せて、つなぎの右胸にそっと触れた。



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