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Girl's side-25 (ぺージ2/3)

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シカマルさんのくれたこんぺいとうを手に、

そうだ、聞きたいこともあったんだ。

バルコニーに面した大きな窓を、私は思い切って開けた。
窓の開く音に反応して振り返ったシカマルさんが、私を見上げて優しくたずねてくれる。

「どーした?」

胸に染み込むような声の響きに、私は手にしたこんぺいとうの可愛い包みを目の高さに持ち上げて、顔のそばでフルフルッと揺らしてみせた。
少しだけ大きく息を吸い込んで、

「おみやげ、ありがとう」

気持ちを伝える。

「それと」
「……?」

首を傾げたシカマルさんに勢い込んでたずねた。

「シカマルさんの好きな食べ物って何ですかーー?」
「はぁ? 好きな食べ物? …サバミソとか」
「じゃぁ、それ」
「それ?」

話が見えないって顔してシカマルさんが聞き返した。
私はもう一度大きめに空気を吸って、

「サバミソが食べたい。今度おごってください、サバミソ。さっき、それ言い忘れちゃったんで」

その声に納得いかなそうな顔で、シカマルさんが私を見つめる。

「別におごるのはかまわねぇけど。約束だしな。けど、サバミソなんて食いに行くところ定食屋だぜ? 色気もなんもねぇーけど、いーのかよ?」

そんなの、いーよ。
シカマルさんと一緒に、シカマルさんの好きなもの食べれるんだから。

「いーんです、サバミソが」

躊躇せず答える私を見ていたシカマルさんは、ズボンのポケットに手を突っ込むと、しょーがねぇなぁって顔して下から声をあげた。



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