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Girl's side-20 (ぺージ4/4)

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「お前、いつから気づいてた?」

シカマルさんの急な問いかけに、え? と一瞬考えて、

あぁ、シカマルさんが背中に背負ってた巻物のこと。

私はどこで気づいたか、記憶を辿りつつ話し始めた。

「最初、ナルトさんに巻物を渡したときに、シカマルさんが持っていくと思っていたんで気になって。それと、あのときの『背中にくくりつけとけ』って台詞も疑問で。そんな人目につくようなこと、シカマルさんが勧めるわけないですから」
「そんで、敵と戦ってるとき、背中から巻物が落ちてきた俺を見て確信したってわけだ? 俺が本物を持ってるって。だから、あのとき敵の目をナルトに向けさせたのか」

そう。
そのとおり。

私はシカマルさんに頷いた。

「そうです」

シカマルさんは首の後ろに手をあてて、ちょっとばかり困った顔をし、呟いた。

「お前は何も言わなくても俺の考えがわかるみてぇだぜ」

え……?
何言って……。

シカマルさんの言葉に体がカーッと熱くなる。

そんなの逆だよ。
シカマルさんこそ、私の思うこと、次々わかっちゃうじゃない。

私は心の中がくすぐったくなって、なんだか恥ずかしさがこみあげてきた。
そんな自分がバレるのが嫌で、私は未だ横で喚くナルトさん達の会話に必死に意識を集中させて、シカマルさんに冷めた顔をつくってみせる。
その顔をシカマルさんは斜め上から、ん? って顔してじっと見つめた。





to be continued.
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