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Girl's side-20 (ぺージ3/4)

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「コイツは気づいてたぜ?」

そう言うと私のことを親指でさした。

え?
えーーー?

ナルトさんとキバさんと赤丸の視線を一気にくらって怖じ気づく。

「名無子ー、ホントかってばよぅ……」
「名無子はわかってたのか……?」

しょげこむ二人を前に、私はボソボソと、

「はぁ……。すみません」

謝ることしか出来なかった。

でもナルトさん達のがんばりがあったからこそ、上手くいったわけで……。

私は一生けんめい言葉を繋いだ。

「でも……でも、おとりになるのがナルトさんやキバさんだったから、こちらも安心していられたんです。おとりになるほうのが重要ですから。二人ならきっと何があっても負けたりしない、そう信じられるからシカマルさんは二人にその役をまかせたんです。そうですよね、シカマルさん?」

そこまで言うと、私はシカマルさんに視線を投げた。
それを受けてシカマルさんは、今度はちゃんと真面目な顔をして頷いてくれた。

「コイツの言うとおりだ。お前らが頼りだったんだぜ?」

大人しく聞いていたナルトさんとキバさんの表情に明るさが戻る。

「そっか、そぉだよな。やっぱ俺、頼りにされてたんだな!!」

キバさんのその言葉を皮切りに再びナルトさんとの言い争いが始まった。

「キバ、違うってばよ! 頼りにされてたのはこの俺だってばよ!!」

あー、また始まっちゃった。
まぁ、でも二人の機嫌が直ってよかった……。

二人の口げんかをちょっとだけ好ましく思いながら、なんとなく同意を求める感じでシカマルさんに視線を移すと、ちょうどシカマルさんも私に目を向けてきた。



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