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Girl's side-20 (ぺージ2/4)

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風影邸をあとにして、私たちは外の日陰にたたずんだ。
たたずむって言うか……そんな静かな感じじゃなく。

「どーゆーことだよ、シカマルッ!!」
「そぉだってばよ!! なんで俺が偽物の巻物なんかっ!!」
「わん!!」

二人と一匹がシカマルさんに噛みついている。

「あぁ、悪かった、悪かった。まぁ、静かにしろ」

めんどくせぇーって表情で、シカマルさんがなだめすかす。

「なんつぅーか、アレだ。敵を欺くときはまず味方からって言うだろ? そんなとこだ。本物は俺が持ってて、ナルトのはダミー。敵にはナルトのダミーを本物と思わせて、そっちに目を向けておく作戦だったんだ。でもよ、すげぇ上手くいったろ?」

申し訳なさの欠片もなく、若干作戦の成功に満足しているようなシカマルさんの顔つきに、私は心の中で苦笑する。

そんな顔したらナルトさんもキバさんも怒るよ?

案の定、叫び声が響いた。

「上手くいったじゃねぇってばよー!!」
「そーだぞ!! 俺らがどんだけ大変だったかわかってんのかッ!!」
「わん、わん!!」

そうですよね、大変でしたよね。
すいません……。

神妙な顔をしていた私の横で、シカマルさんはあっさり火に油を注いだ。

「作戦に気づけねぇお前らも悪い」
「なんだとぉ、シカマル!!」
「気づくわけねぇってばよッ!」

ナルトさんのその言葉を聞いて、シカマルさんが思いきりニヤリとした。



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