take me out
Girl's side-19 (ぺージ2/2)

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「すいません、私、寝ちゃって……」

申し訳なさのあまり、私が素直に謝ると、シカマルさんはそれを静かに受け止めて私に手を差し出した。
その目が、ほら、立たせてやるから手ェ出せって言ってるみたいに見えて、私は遠慮がちにその手を握った。
グイッと引っ張り上げられる。
立ち上がった私に、

「ちっとは疲れ、取れたみてぇだな」

穏やかな響きと共に、温かなシカマルさんの眼差しが届いた。

え……?

サラッと目を逸らし、すぐに走り出してしまったシカマルさんの背中をあわてて私も追いかける。
追いかけながら、体がきゅうって締めつけられた。

休んでいこうって言ったのは私のため?
シカマルさんは私が疲れてるって気づいて、それで――。

目の前を行くシカマルさんの姿がひどく大きく、かけがえないものに感じた。

そうやって、いつだって、何食わぬ顔してアナタは私を理解してしまうから、私はどんどんアナタのそばを離れられなくなっていくんです。
ねぇ、そんな気持ち、わかってますか?
私の気持ち、アナタはわかってますか?

木の上を駆け抜けながら、私は心の中でシカマルさんの背中に問いかけた。





to be continued.
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