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Girl's side-17 (ぺージ3/3)

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体が自分の意識を飛び越えて、衝動的に動いてしまう。

力になりたくて。
シカマルさんの力になりたくて。

気が付いたときには、シカマルさんの背に手をあてて敵のクナイを押さえる自分がいた。
片膝付いてるシカマルさんと敵の間に挟まれる形で、私は叫び声をあげていた。

「ナルトさん!! 早く巻物を砂の里へ!! ここは私たちがくい止めますから!!」
「わかったってばよぉぉぉーー!!」

返ってきた大声にホッとする。

コレで敵の数が減る……。

案の定、敵のリーダーらしき人がナルトさんを追いかけるよう指示を出し、私にクナイを向けている忍を含めて四人の忍が後を追って姿を消した。
キバさんと赤丸の姿もナルトさんと共にもう見えない。

敵の標的にしてすみません、ナルトさん、キバさん、赤丸……。
どうか、頑張ってください……!!

心の中で謝っていると、スッとシカマルさんが立ち上がった。
彼の背中のモノが落ちないようにとあてていた手を私はそっとはずす。
いつのまにつくったのか、少し離れたところでシカマルさんの分身が戦っていた。
私が相手していた敵も、すでに私の簡単な幻術をやぶって近づいてくる。
私はシカマルさんの顔を見上げて、じっと言葉を待っていた。

「あと二匹、とっとと片づけちまおーぜ」

シカマルさんの落ち着いた男らしい声が静かに響いて、私は、

「はい」

と気合いを入れた。





to be continued.
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