take me out
Girl's side-17 (ぺージ1/3)
砂の里まで残りわずかの距離まで来た。
敵と出くわすこともなくホッとしていると、突然キバさんと赤丸が身構えた。
ついに来た?
巻物を狙う敵――。
木の上を跳びながら、私たち四人、一気に感覚を研ぎすます。
「ヤツら、六人だ」
鼻をクンクンさせていたキバさんの静かな声が響いた。
すでに四人、枝の上で気配を消して立ち止まっている。
と、
――!
息を飲む私の横でシカマルさんが枝を飛び降りた瞬間、その場所に手裏剣が突き刺さった。
どこ?!
と思う私の足元にも手裏剣が投げつけられて、私も急いで木を降りる。
油断無く構えて意識を集中する。
右……左……後ろ……上……違うなら、足元!!
私は地面にクナイを突き立てた。
手応えの無さから逃したことを知ると、私のまわりにまたしても手裏剣が降り注いだ。
クナイで弾こうとした私の目に、手裏剣に張り付けられた起爆札が映って、
クッ――。
私は急いで跳びさがる。
避けた起爆札の爆発音を聞きながら、私は近くの木の幹に走り登って、その高さから、
今度は逃がさないッ!
手裏剣の飛んできた方向に向かって思いきり飛び込んだ。
拳を繰り出す。
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