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Girl's side-15 (ぺージ3/4)

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「ナルト、キバ。コイツは名無し名無子。まだ下忍だ。いろいろ教えてやってくれ」

ふいに奈良さんの声が響いて、私にナルトさんとキバさんの視線が集まる。
けど、そんなことよりも。
私は奈良さんの態度に心が凍りついた。

私のこと、見てくれない……。

引きずり落ちそうな気持ちを支え、親しげに自己紹介してくれるナルトさんとキバさんの声に無理やり意識を集中させる。

「よろしくお願いします」

私はなんとか言葉を絞り出した。

「おぉー! みんなで仲良くやるってばよぉー!」

ナルトさんがひときわ元気に声をあげる。

仲良く……。
あぁ、私には仲良くなんて無理みたいだ。
奈良さんは私と目さえ合わせてくれない。

一人、別世界に取り残されたような私の前で、三人は任務についての話を始めた。
奈良さんがナルトさんに巻物を放り投げるそんな姿を目にして、私はようやく我に返る。

「綱手に預かった巻物、お前が持ってろ、ナルト」

アレ?
ナルトさんに?

「え? オレが?」
「あぁ。背中にでもくくりつけて我愛羅まで届けろ」

背中にくくりつけて?
……なんか奈良さんらしくない。

背中になんか背負ってたら、敵のいい標的だ。
言葉の綾とはいえ、奈良さんがそんな浅はかな発言するなんて似合わない。

第一、奈良さんが持って行くんじゃないの?



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