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Girl's side-13 (ぺージ1/2)

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大事なモノなどつくらぬように。
失うモノなど手にせぬように。

任務が終わった後に修行するのが私の新しい習慣になった。
今日も演習場の立木相手に一心不乱に打ち込んでいく。
余計なことを考えないためにはこうするのが一番手っ取り早い。
クナイを投げようとした腕を、突然、後ろから誰かに押さえつけられ、私はビクッとした。

何?!

振り向くと、今日から任務復帰して先ほどまで一緒だったカカシ先生がいた。
無言で私を見つめ、立っている。

「カカシ先生……」
「任務上がりの体でムチャしちゃダメでしょ? 明日だって任務があるんだから、早く帰って体を休めなさい」

そう言うと、カカシ先生はゆっくり私の腕を放した。
何も言わずに、かといって、その場を離れようとしない私に、

「名無子」

言外に、早く帰れ、と言ってくる。
私は逆らいようの無さを感じて、無言のまま、そこから走り去った。





どうせ、どこに行ったところで、カカシ先生には見つかっちゃうんだろう。

私は素直に自分の部屋に戻った。
ベッドに腰掛け、そのままパタッと横になる。
枕元のぬいぐるみを引き寄せて、私はグッと抱きしめた。
孤独感。
喪失感。
一人になると必ず襲われる寂しさに、私はウサギのぬいぐるみを抱きしめながら、思い出してしまいそうな顔を打ち消そうと懸命に父上と兄者の笑顔を呼び続けた。





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