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Girl's side-09 (ぺージ5/5)

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相手の姿が見つからない。

「名無子、下だ!」

え、下?

カカシ先生の声で地面に意識を向けて、でもすでに遅かった。
地面がバコバコと割れ始めて私の体を飲み込んでいく。

ヤバイ、このまま飲み込まれる――。

その瞬間、体がフワッと浮いた。

「カカシ先生!」

カカシ先生が私の体を抱きかかえ、横跳びに地割れから救ってくれていた。
地に降ろされた私は男たちの方へと目を向ける。

凄い、カカシ先生……。

カカシ先生が相手していた敵は傷つき、立てないでいる。
割れた地面からググッと姿を現したもう一人の男もそれに気づいた。

「あーあぁ、ずいぶんヤラれたみてえだな」

こちらに視線を寄こすと、不服ながらも仲間の体を抱えて逃げる気配を見せた。
カカシ先生はすばやく印を結んで、その後ろ姿に火遁・豪火球をあびせる。
でも、敵はその炎をを見事によけて、森の奥へと逃げ去っていった。

「追わなくていいんですか?」

今のあの二人なら、カカシ先生、倒せるんじゃ……。

「追わない。っていうか、追えない」
「え?」

カカシ先生は困ったように私を見て、

「正直、写輪眼使い過ぎてチャクラ無くなっちゃった」

と力無く笑った。





to be continued.
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