take me out
Girl's side-09 (ぺージ4/5)
クッ……!
「どこ行く気だい、お嬢ちゃん?」
もう一人の男が私の前に立ちはだかった。
「名無子ッ。」
「だめだって。アンタの相手は俺だから、あの子を助けに行かせないよ」
助けに来てくれようとするカカシ先生も足止めされて動けない。
なんとか隙を見つけて里に戻るしかない……。
私は覚悟を決めてクナイを構えた。
攻撃しようにも、この人、速すぎ――。
私は敵の攻撃をよけるのが精一杯で反撃なんて出来なかった。
クッ、どうしよう……。
「逃げてばっかじゃ意味ねえよ?」
男の腕が私の背中を弾き落とした。
私は一瞬ガードが遅れて、見事に地面に叩き付けられる。
そこへ畳みかけるように手裏剣が投げられて、急いでよけても私の顔や服に傷を付けた。
起きあがってすぐに上を見る。
――いない。
左右に目を走らせる。
どこ?!
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