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Girl's side-09 (ぺージ2/5)

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「名無子ちゃーん、ごめんね、遅くなって」

突然、私の背後から声がかかった。
私はハッとしつつも、冷めた顔を作って振り返った。
ニッコリ顔のカカシ先生が立っている。

「今日は転んだおばあさんを助け……」
「あー、はい、行きましょう」
「アレ? 名無子ちゃん、先生に冷たくない? ねぇ?」
「別に」
「冷たいよ? 先生、寂しいんだけど、ねぇ?」

私はサクサクと里の大門へ歩き出した。





里の周りに広がる森の中をカカシ先生と二人、移動していた。
近頃このあたりの森で不審な人物を見かけたとの情報が入って、今日はその調査にあたっている。
横を跳びゆくカカシ先生が声をかけてきた。

「名無子、怪しい奴を見つけたら、すぐに里に戻って報告すること。こちらからは手出しはしない。いいね?」
「わかりました」
「こっちは二人だけで動いてるし、任務の目的は不審者を見つけて、可能であればその動きを見張り、情報を収集することなんだからね。無理はしないよ?」
「はい」

そう返事した私に、カカシ先生は手で止まれと合図した。
二人、すぐさま制止する。
私はカカシ先生を見つめた。

「誰かこっちに向かってる。ここで隠れて様子を見よう」
「はい」

カカシ先生の言葉通り、気配を消して隠れていた私たちの木の下に、二人の男が現れた。
格好からして、

忍……。



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