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Girl's side-09 (ぺージ1/5)

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橋の上で任務の待ち合わせをしている。

あー相変わらず遅刻ですか。

なかなか来ない相手に苛立つというより、私はすでに慣れていた。

遅刻魔……。
まさに彼のためにある言葉なんじゃない?

そう、その名もハタケカカシ上忍。
ここ最近、私はずっと彼と一緒に仕事している。

今日の言い訳はなんなんだか……。

そんなことを考えていると、目の前をベビーカーを押した母親らしき女性が通り過ぎていった。
私はその光景に背を向けて橋の手すりにもたれると、橋下を流れる川の水面に目を落とした。

母上……。

チクッと胸に何かが刺さる。
私に母親の記憶はほとんどない。
幼い頃に病死してしまって、思い出せることと言ったら、抱っこしてもらったときの腕の温もりと優しい笑顔、その二つくらいだ。

でも、私にはそれで十分。

だって、その分、父上や兄者との思い出があるから。
三人で頑張ってきた日々は楽しい思い出でいっぱいだった。
でも、もうそれも増えることはない。

増えることはないんだ――。



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