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Girl's side-04 (ぺージ3/4)

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そのつらそうな表情に

「どうした、名無子?」

男が優しく尋ねる。

「兄者がぁ……また長期任務に行っちゃうんだって」
「そうか、そうか。さびしくなるな」

慰めるように名無子の頭をポンポンと叩く。
青年が先ほどとは打って変わって真面目な声で男に向かって話しかけた。

「父上。あと頼みます」
「あぁ。お前もしっかりやってきなさい」





泣きそうな顔して見送る名無子に向かって、じゃぁ行って来るよ、って明るく笑って片手を挙げる青年の姿。
それがどんどん闇の中へと消え去っていく。

兄者……!!
兄者……!!
兄者っ!!





ビクッ! と私の体が跳ねるのがわかった。
その反動で目が覚める。
ベッドに上半身をもたれかけさせたまま、任務の疲労からか、いつの間にか寝入ってしまったらしい。
はぁーっとため息をついた。
部屋の中はもうすっかり暗くなっている。
窓の外も空にはすでに光の粒が姿を現し始めていた。
何億光年も向こうの光が私の目の中に届く。

星が見たい……。

夢から覚めたばかりの鈍い頭がそんなことを言い出した。
動きたくない体とは全く裏腹に、その衝動が私の体を突き動かす。
私は部屋を飛び出した。





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