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Boy's side-26 (ぺージ2/2)

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火影室の前に立ってノックする。

「失礼しまーす」

扉を開けて中を覗くと、そこには誰もいなかった。

「――」

綱手もいねぇ。
どーなってんだ?

深まる疑問を頭の中から追い出すように、

まぁ、いいや。
報告書置いときゃわかんだろ。

俺は綱手の机の上に報告書を置いて、部屋をあとにした。

チッ。
綱手にカカシ班が帰ってきたか聞こうと思っていたのによ。
これじゃぁ、名無子が帰ってきてんだかわかんねぇな。

廊下を抜け、階段を降りつつ、そんなことを考えていた時、バタバタと慌ただしい足音が聞こえて、サクラが階段下の廊下を走っていく姿が見えた。

「おい、サクラ」

サクラが俺を振り仰いだ。

「シカマル!!」
「なんかあったのか? やけに騒が……」
「カカシ先生が大変なの!! 任務で怪我したって!! 私、これから病院に行って治療を手伝わなきゃなんないから、じゃあね!!」

サクラが急いで去っていく。
その後ろ姿に、

え――?
カカシが、ケガ?

俺の頭は真っ白だった。

イミわかんねぇ。
カカシがケガって?
そうすっとアイツはどーなんだよ?
カカシと名無子は、一緒だろ?
カカシがケガって――。
なぁ、それじゃ……。

俺は弾かれたようにサクラの後を追いかけた。





to be continued.
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