Boy's side-26 (ぺージ1/2)
bookmark?悪いンですが、
今日の俺、
まったく余裕ないモンですから――。
そんなセリフを胸の中で何度も呟きながら、俺は行く手を邪魔する奴を片っぱしからぶっ倒していった。
まさにそんな感じだ。
俺の頭の中には、とにかく任務を終えて早く里に戻ること、ただそれだけしかなかった。
その甲斐あって、俺は夕刻には里に入り、火影邸に向かうことができた。
火影邸までだって全力疾走したいくらいだ。
そうは言っても、そんな姿、アイツに見られてたらカッコ悪ィしな……。
ここはやっぱり何食わぬ顔で、できるだけいつも通りで歩くしかない。
両手をポケットに入れて、めんどくせぇーなんて雰囲気をかもしだしてみる。
急ぎ足になりがちな歩みもゆっくりと。
……ってのは無理にしても、まぁ、普段の遅さを心がける。
遠い……火影邸。
走りてぇーーー。
こんな小ッさなことにイラだつ気持ちをおまえは知ってんだろーか。
ようやっとたどり着いた火影邸に足を踏み入れると、俺は何やらいつもと違った空気を感じて不思議に思う。
なんだ？
やけに騒がしくねーか？
そのわりに変な緊迫感が感じられて。
疑問に思いつつも、
俺にはこのあと約束があるんだ。
余計なことは考えずに、俺は綱手の部屋へ向かうことにした。
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