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Boy's side-23 (ぺージ2/4)

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「あ、でも」
「でも?」

ドキッと、思わず名無子を見ると、名無子は持ってきたお茶を俺の前に置いて正面に座った。

「尊敬してますよ。スゴイ忍だし、勤勉だし」
「勤勉……?」
「いつも本読んでるじゃないですか」

……おい、それってイチャイチャ系だろ?!

「お前、その本の内容聞いてみた?」
「この間聞いたんですけど、『秘密』って言われちゃって」
「……」

俺はマグカップに手をかけ、静かに茶を啜った。
自然と眉間にしわが寄る。

「ただ、カカシ先生いわく、『名無子がもう少し大人になったら、この本の内容、俺が手取り足取り教えてあげる』って」
「ぶほォォオッ!!」

俺はどっかのベタなコントよろしく、思いっきり日本茶を吹き出した。

「シカマルさん、汚い……」
「わ…悪ィ」

名無子が近くのティッシュを手に取ると、テーブルを拭き始めた。
俺も急いで手伝う。
テーブルをゴシゴシとこすりながら、俺は心の中でカカシを呪った。

っつぅーか、あの変態上忍、何言ってんだよッ!!
マジだ、ぜってぇマジだ、アイツ。
手取り足取りイチャイチャするつもりだ……!!
油断できねぇー。

俺の頭ににやけた顔のカカシが浮かんだ。

「シカマルさん?」
「え?」

すっかりカカシのことで頭をいっぱいにしていた俺がテーブルから目を上げると、目の前には俺の顔を覗き込む名無子の顔があった。
思わずジリッと後ずさる。

「なんか今日、変ですよ?」

はい、ゴミください、と名無子が差し出した手に、俺はなんとか持っていたティッシュをのせた。
名無子は立ち上がると、集めたティッシュをゴミ箱に捨てに行った。



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