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Boy's side-21 (ぺージ4/4)

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クソカカシ!!
そうかよ、お前のまえでもコイツは頑張ってんだろうよ!!

ナルトやキバのときとは比べモノにならないほどのザワつきが、俺の胸を締めつける。

あー、もう俺、限界だわ。

俺は名無子から眼を離せないまま、心の中で呟いた。

これ以上、否定できねぇよ。
めんどくせぇーけど、観念するぜ。
この胸のザワめきも、お前の気持ちを知りたくてしかたねぇー自分も、それを抑えられてる俺も。
全てはそう。
俺はお前を好きだから。
どんだけ目ェ逸らしたって誤魔化せやしねぇーよ。
俺はお前が好きなんだ。
名無子。

黙り込む俺の沈黙に耐え切れぬように、

「じゃぁ、帰ります」

自分を凝視する俺に背を向けて、名無子が帰ろうとした。
その後ろ姿に向かって、

「礼を言わなきゃいけねぇのは俺のほうだろ? いっつもお前に助けてもらってよ、感謝してるぜ。ありがとな」

お前が寝ちまって伝えられなかったあん時の言葉を、俺はもう一度伝える。
情けねぇーけど、今はこのくらいのセリフが俺の限度。

それと……。

「お前、おごってほしいモン考えとけよ。なんでもいいから。お前の食いたいモンなら、なんでもおごってやるから」

その言葉に名無子が答える。
前を向いたままで、俺に背中向けたままで。

「了解……!!」

お前の声が青空の下で、ゴムボールみたく元気に跳ねるのが見えた。





to be continued.
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