take me out
Girl's side-02 (ぺージ2/3)

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あれっきり私たちは黙り込んで黙々と歩いていた。
隣からのうっとうしい視線もなくなった。
山頂過ぎて下り坂になると目の前に空が広がって少しホッとする。

空が好き。
こんな重たい体から解き放たれて空に浮かび上がれたら気持ちいいんだろうなぁ。

そんなことを思っていると

ガサッ

微かすぎるけど。
人の気配……だよね?

私は上司である奈良さんの指示を待った。
当然、奈良さんも気配を察してて、私の視線を受け止めると、相変わらずヤル気のない口調で号令をかけた。

「さぁてと。俺らの出番てとこだな。いくぞ、名無し」
「はい」

私は素直に奈良さんの後に続いた。





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