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Boy's side-20 (ぺージ1/3)

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「我愛羅ッ!! 巻物届けに来たってばよぉー!!」

風影室のドアがバンッと勢いよく開かれると、ナルトが叫びながら飛び込んできた。
キバと赤丸も続いて入ってくる。

「あぁ、ナルト、久しぶりだな。元気そうで何よりだ」

風影の我愛羅が落ち着いた声でイスの上から答えた。
そして、俺も。

「よぉ、遅かったじゃねぇか。一足先に着いちまったぜ」
「シカマル?! 名無子っ!!」
「なんでお前ら先にここにいるんだってばよ?!」
「わん、わん!!」

風影の机の横に立つ俺と名無子にナルトとキバが驚く。

まぁ、無理もねぇか。

「お前ら、砂へ向かう直線コースの道からずいぶん外れてたんだな。俺らどっかで抜いちまったぜ」

そう、あのあと俺らは砂の里へ最短の直線コースを辿ってきた。
そうすれば、その途中でナルト達に会えるものだとふんでいた。
でも、コイツらに出くわすことなく、ここまで辿り着いちまったんだ。
俺の言葉にキバが騒いだ。

「ったりめぇだ!! 敵を倒すのに苦労したんだぜ?! そんな真っ直ぐ簡単に来れっかよ!!」
「そうだってばよー! こっちは巻物守って大変……って、そんなことより、我愛羅、綱手のばぁちゃんからの巻物を……」

ナルトがバックパックをガサガサし始めると、我愛羅は、

「ナルト、ご苦労だった。さっき読ませてもらった」

涼しい視線をナルトへ向けた。

「えっ?! 読ませてもらった? いや、俺がまだ持って……」
「先に着いたこの二人から確かに受け取った。先ほど読み終えたばかりだ」
「「なにぃッーーー?!」」

ナルトとキバの叫び声が風影室に響き渡った。





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