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Boy's side-18 (ぺージ2/3)

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黙っている名無子に、

「お前も座れよ」

俺の隣の地面をポンポンと叩く。
そんな俺を見て名無子が反論した。

「ナルトさんやキバさんを早く追いかけないと」

正当な意見だ。

けどよ。
アイツらよりも、お前の方が心配なんだ。
わかれよ?

思わず、じっと見つめてしまうと、観念したように名無子が目を伏せた。
スタスタと歩いてくると、素直に俺の左側にストンと座った。
そのまま名無子はガサガサッとつなぎのポケットを探っている。
右足のポケットから何かを取り出すと、ぶっきらぼうに右手を俺の方に突きだした。

「よかったら、どーぞ」

向こうをむいたまんまの名無子の右手にはアメが二個のっかっていた。

「甘いモノ食べると疲れ取れますから」
「さんきゅ」

俺は手の平からアメを一つ摘みあげると、包み紙をといて口にほうり込む。
隣で名無子もアメをパクッと口に含んだ。
甘ったるいイチゴ味が口の中に広がって、体内の血糖値が一気に上がっていく。
疲れと共に自分の気持ちまでとかされていくようで。
ずっと言いたかった言葉の一つが俺の口から滑り出る。

「いつも助けてくれてありがとな。最初の任務の時も、今日も、さっきだってすげぇ助かった。感謝してるぜ?」



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