take me out
Boy's side-18 (ぺージ1/3)
『優しい子なんだよ?』
戦いながら俺はカカシの言葉を思い出していた。
一緒に戦うとよくわかる。
コイツの、名無子の優しさが。
俺が動きやすいように、俺が攻撃しやすいように、懸命にアシストしてくれている。
何も言わなくても、必要なときに必要な場所に現れて助けてくれる。
今も、初めて一緒に出た任務でも、それ以外の時だって。
いつも、そうだ。
俺が気づけないだけなんだ。
お前はいつだって優しいんだ。
俺達のまわりに静寂が戻る。
地面には敵の忍が2体転がっている。
ピクリとも動かない。
勝負あり、だな。
俺は名無子を振り返った。
「怪我してねぇか?」
名無子が無言でコクコクと頷いた。
大丈夫そうだな。
ただ……。
名無子の顔を見て思う。
コイツ、だいぶ疲れたみてぇだ。
気づかれないように誤魔化してはいるものの、息があがっているのがわかる。
ナルトやキバは気になるが。
まぁ、アイツらのことだ、大丈夫だろ。
俺は大きく伸びをして、
「あぁー疲れた。少し休んでいこうぜ?」
木の根元まで歩いていくと、勢いよく腰をおろした。
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