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Boy's side-17 (ぺージ4/4)

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――名無子!

俺とその背後から攻め込んだ男との間にはいつのまにか名無子が割って入っていた。
左手で俺の背中を押さえ、右手のクナイで相手のクナイを受けている。
そして、名無子はそのまま大声で叫んだ。

「ナルトさん!! 早く巻物を砂の里へ!! ここは私たちがくい止めますから!!」

その声に、敵の間に動揺が走って、二人の敵に攻め込まれていたナルトが、

「わかったってばよぉぉぉーー!!」

大声をあげると相手のスキをついて走り出した。
その後をキバと赤丸が追いかける。
敵のリーダーらしい男が即座に指示を出した。

「アイツを追うんだ!!」

その一言で、俺らのまわりの忍が一気に減る。

このスキに……!!

背中には名無子の左手。
この手のおかげで背中にある荷が落ちることもなく、俺の両手は自由になった。
俺は急いで分身をつくりだし、残りの敵へ攻撃させる。
敵の目がそちらに向いている間に手早く荷のヒモを結びなおした。

これで動ける!!

俺が立ち上がると、名無子の手が背中からスッと離れた。
俺の視線のかなり先で、分身の最後の一体が攻撃をくらって消えていく。

さてと……。

敵の姿を見据えて、俺は静かに呟いた。

「あと二匹、とっとと片づけちまおーぜ」
「はい」

俺の斜め後ろで、名無子が頷いた。





to be continued.
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