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Boy's side-17 (ぺージ2/4)

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その直後、後ろから二人、俺に飛びかかってきた。
右手のクナイで一人を受け流し、そのまましゃがんでもう一人の足を払った。

チッ、あたんねぇ。
すばやいな、コイツら。

他の奴らの様子が気になって、俺は急いで視線を巡らせた。

ナルトに二人、キバに一人、名無子に一人……。
どいつもなかなか手強そうだな。

「よそ見してると危ないよッ!!」

叫んだ敵から容赦なくクナイが振り下ろされる。
なんとかソイツの影を捕まえて動きを縛ったものの、もう一人の蹴りを体側にきれいにくらって、あえなく俺の影は外れた。

クッ……。

「おい、アイツ、影で捕まえてくるぜ?」
「へぇ……」

二人の話し声に、

相手に手の内バレちまったな。
なんとかしねぇと……。

けれど、それを思案する時間も得られぬまま、相手からの攻撃はすぐに始まった。
一人が接近戦を仕掛け、残りは必ず俺の影の届かぬところから攻めてくる連係戦に持ち込まれる。

コイツら、たまんねぇな。
一人を捕まえたところで、もう一人からヤラれるだけだ……。

そう思う間にも次々と繰り出される攻撃を防ぎ避けては、なんとか反撃に出る。



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