take me out
Boy's side-15 (ぺージ4/4)

 bookmark?


「なんだってばよ、シカマル?」

手にした巻物についてナルトがたずねる。

「綱手に預かった巻物、お前が持ってろ、ナルト」
「え? オレが?」
「あぁ。背中にでもくくりつけて我愛羅まで届けろ」

それを聞いたナルトは得意気になった。

「シカマルってば、この中でオレが一番頼れる男だってことがわかってるってばよー!! この任務、オレに任せろ! 名無子、お前のこともオレが守ってやるから安心しろよ!!」
「ばかナルト! お前はその巻物だけ守ってろ! 名無子はこの俺と赤丸で守ってやるぜ!! なぁ、赤丸?」
「ワン!!」
「なんだと、キバ?!」
「やるか、コラァ?!」

めんどくせぇーな、コイツら、もう!

「静かにしろ! いいか、敵に会ったら二人組で行動する。ナルトはキバ、赤丸と、俺はコイツとペアを組む。いいな?」

その言葉にすかさずナルトとキバが噛みついてくる。

「汚ぇーぞ、シカマル! 自分ばっか名無子とぉー!!」
「そうだぞ! 俺と名無子が組めばいいだろ?!」

あぁ、もう、名無子名無子、ウッセェー!!

「ダメだ。俺は前にコイツと任務に出たことがあるから、お前らと組ませるより都合がいいんだよ。とにかく、ナルトとキバ、赤丸はその巻物を届けるためにひたすら進め。俺らはお前らの援護にあたる。わかったな?」

ブーブー言ってるナルト達を横目に、俺は今日初めてアイツにきちんと目を向けた。

「んじゃ、行くぞ、名無子」

俺は走り出した。





to be continued.

(ページ4/4)
-91-
|
 back
select page/254

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -