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不死川さんどう考えても妓夫太郎との相性悪い。(突然)
多分彼は鬼が元々は人間だったって事を考えてしまうと、家族を守るために仕方なく鬼になったっていう相手の心情を理解できてしまう人だと思う。弟を守るために母親まで殺した覚悟の人だから同じくらい鬼を殺す覚悟はあるけれど、どうしても「誰かのためにやった」行為を痛いほどわかってしまう。
だからこそ振り切って「鬼は全て悪」って考えないと鬼を斬れないんじゃないか。仮に妓夫太郎と戦ったのが不死川さんであったら、あの兄妹の過去を知ってはきっと戦いにくかっただろうと思う。だけど「鬼」は「悪」であるときちんと決めきっているからこそ「鬼になったのが悪い」ってきちんと滅殺するんだろうな。
炭治郎の「善良な鬼と〜」の台詞が彼にとってどれだけ心臓抉った言葉だったか。そりゃ仲悪くなるわ。
きちんと自分の手で母親を葬った彼が禰豆子を見てどれだけ母親を批判された気持ちになったか。「お前の母親は悪い鬼だった!だけど俺の妹は違う!」って。母親すら酩酊させた自分の血から顔を背けた禰豆子に何を思っただろうか。考えると泣けてくる。なんで俺の母親は鬼にされた挙句悪い鬼呼ばわりされてんだよ、こんな餓鬼に、何がわかるんだよって。
不死川さんが人一倍鬼に冷酷であり必ず殲滅を誓っているのは全て彼の優しさからきていると思っている。優しさを殺さなければ切っ先が鈍るからだと思っている。





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