08


近くのラブホに入ると彼はぼーっと部屋に立ち尽くしていた。ベッドやバスルームや証明やらを物珍しそうに見ている。

「初めてですか?こういうの」

「うん」

彼の手を引きベッドへと座る。彼のパーカーとジャージを脱がせ、自分もワンピースを脱ぐ。ずっと感じる彼の視線。胸や背中や足元、全身を見られてる。何だろう、いつも仕事で慣れている筈なのに。

「そういえば、名前何て言うんですか?」

「一松」

「それじゃ一松さん、どうしたいですか、どうされたいですか?」

「………よく分かんないからおまかせで」

おそ松くんは即答で一緒にお風呂とかおっぱいとか言っていたのに、弟の一松さんは欲がないのかな。どうすればいいのか分からないという状態にも見えるけど。分かりましたと言ってからベッドに座る彼の前に座り込み、下着からモノを取り出す。冷静そうな彼の表情とは反対にそこはもうぎんぎんに反り立っていた。唾液を含ませゆっくりとそれを口の中へと入れていく。空いた手で竿の部分を擦りながら舌でねっとりと絡ませていく。

「うっ、あっ…あ、」

一松さんは意外にも結構声を上げるタイプのようで、じゅぽじゅぽと喉奥に入れたり舌で先っぽを弄ったりすると気持ち良さそうに声を出した。それが可愛くてもっともっとと手と口の摩擦を激しくしていく。

「はぁっ、あっ…もうイっ…!!」

体をびくっと震わせるとその硬くなった先端から勢い良く精液を吐き出した。その液体は私の舌へと注がれ、少しだけ顔にかかる。それを指で掬いぺろりと舐め一松さんを見ると、彼は先程とは別人のような、飢えた狼のような熱の篭った瞳をしていた。それに私の心臓がどくんと大きく音を立てた。


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