今日のお相手は中年のおっさん。注文された部屋は病院をイメージした部屋だ。丈の短いピチピチのナース衣装で部屋に入ると、既に待っていた中年親父は嬉しそうに鼻の下を伸ばした。
「るりちゃん!」
「こんばんはー、また来てくれたんですね!」
「この間はお休みだったでしょう、やっぱりるりちゃんじゃないとさぁ」
正直好きでこんな仕事選んだ訳じゃないし、来るのはおっさんが多いし、気持ち悪いとも思うけど。それでもこの仕事を選んだのは羽振りがいいからだ。給料も良い上その他にチップとして客からお金を貰える。私の立場はお店でNo.3なのでそこそこいい値が貰えるのだ。この店は本番禁止の時間制+料金制。その他連絡先を聞く等は店側は禁止としているが、他の子も内緒で連絡先を教えている子はちらほらいた。
「今日もありがとね、また来るよ」
満足げに帰っていく中年が、言い残したかのようにまた戻ってきて「はい、これ」とチップを手渡した。チップを貰えた事に上機嫌になった私は笑顔で彼を見送った。