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「…はぁ?何だよそれ」

「えっ…あの、」

仕事からの帰り道、一松が家に来るからと足早に歩いていた時おそ松くんとばったり会った。家の近くの公園で話すことになり、そこでプライベートのお誘いを断ったところ…おそ松くんの表情が変わった。驚きやら不機嫌さやら怒りやら、色んな感情がおそ松くんから溢れ出してくる。じりじりと近付いてくる彼に恐怖を感じ後ずさりになる。

「お、おそ松くん…何か怖いよ」

「なあ、何で一松なの?何であいつは良くて俺は駄目なの?」

何時もより声のトーンは低く、暗い公園での頼りない街頭がより状況を怖く感じさせた。私の知ってるおそ松くんではない様に思えて、これから何をされるのか、おそ松くんが今何を考えているのか分からない。

「ひゃっ!んっ、んん…!」

おそ松くんに腕を掴まれベンチへと押さえつけられる。掴まれた腕も押さえつけられた力も強くて痛い。強引に唇を奪われ、抵抗すると後頭部を押さえられより深い口付けになった。おそ松くんの舌がわたしの咥内を犯す。逃げられない。

やだ、いやだ…わたし、好きな人がいるんだよ。


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