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一松さんと会う約束をして、その日から私達は度々会うようになった。終わった後はお金を貰って、また会う約束をして、イヤラシイことをして。それを繰り返すようになって一松さ…じゃなかった、一松には「いい加減さん付けと敬語やめてくんない」と言われた為今では呼び捨てとタメ語だ。まだ少し慣れないけど。

ピンポーン、とアパートのインターホンが鳴った。今日は仕事が休みの為、夕方アパートに一松が来ることになっている。玄関を開けると眠そうな一松が立っていた。

「腹減った」

「え、早くない?お昼食べてないの?」

「家に誰もいなかったし」

「もう、じゃあ何か軽く作るよ」

一松はリビングでテレビを見ながら寛ぎ始め、私は冷蔵庫を開けて何を作ろうか思案する。昨日の残り温めて…後は焼きうどんでいっか。エプロンをつけて食材を切り始めていると、後ろからお尻を触られる。

「ちょっと、何してるんですか?今誰かさんがお腹減ったって言うからわざわざ作ってあげようとしているのに」

「んー、確かに腹は減ったんだけどその前にコッチ食べたくなった」

「ええ…?」

「裸エプロンっていいよね」

おっさんみたいだと突っ込もうとしたのに、一松は喋りながら器用に私の洋服を脱がしていった。

傍から見たら私達、恋人同士みたいだなぁ。


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