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あいつを、るりをあんなにも激しく何度も抱いたのは初めてだった。
何度か、トド松とるりの働いているカフェを通り過ぎたりしたことがあった。その時にちらりと店内を見るとるりが接客をしていてその客が見た事のある奴だった。確かこの間もいたっけ、その程度にしか思わなかった。
そして昨日も、いつものように呼び出してセックスをしようとあいつにメッセージを送り、そろそろ終わる頃かとるりの働いているカフェへ行ってみた。
そこからだ。
るりが接客をしていたのはまたあの男だ。るりが笑っている。…思えば今まであいつの笑っている所なんて見たことがなかった。当然だ、俺があいつを犯しまくってるんだから。だけど、俺には決して見せない笑顔を別の男に見せている。いつも泣いてばかりでまともに視線も交わらないるりが優しい目をして楽しそうに笑っている。ただそれだけの事が俺の胸にどす黒い感情を生み出した。
なんだこれ。何でこんな苛つくんだ。
あいつはいかにも仕事できますって感じだし、俺と違ってまともに社会人やってるみたいだし、酷いこともしないし言わない、人間的にも社会的にも男的にも全部勝ち組。屑な俺とは正反対みたいだ。
それが余計に苛つかせる。
あいつは、俺のものなのに。
わかんねえよ。何でこんな感情になんのか。自分の気持ちも、どうしたいかも。
ぐちゃぐちゃにあいつを犯したくなって、おまえは俺のもんだろってむちゃくちゃにセックスをした。今まで付けたことのなかったキスマークもつけて、それだけじゃ足りなくて柔らかい肌に噛み付いた。
最近泣かなくなったるりが、久しぶりに泣いた夜だった。