きっかけ

引きずっている訳ではないけれど、カラ松先生は私のパンツを二度も見たという事件を忘れているんじゃないかと疑いたくなる。最初こそ気まずそうに目線を外したり吃ったりしていたのに、今では何故かキメ顔で「俺に会いたくなったか?んー?」なんて気持ち悪いこと言ってくる。

そんな日々にも慣れてきたある日の体育の授業中、バレーで足を挫いてしまった。友達がみんな心配そうに「大丈夫!?」と駆け寄ってくる。

そんな大袈裟な、と「大丈夫大丈夫、大したことな…っ!」立ち上がろうとした瞬間捻った足に痛みが走る。

「今カラちゃん呼んできてあげるから」

友達がそう言ってから直ぐにカラ松先生はやってきた。しかも顔を真っ青にして。

「百瀬っ!どうした、足怪我したのか!」

「いや、足捻っただけで…って、ちょっ!?」

カラ松先生は自分から聴いてきた癖に、人の話を最後まで聴かずになんと私を軽々と抱き上げた。
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