「あの、」 「ん?」 「私、先生殴ったとかやばくないですか?親に連絡されてクラスで不良扱いされちゃう感じですか」 「いや、いやいや、俺も生徒の下着凝視してしまったからな…これが周りに知られたらと思ったら冷や冷やして」 凝視してたのかよ。 思い出しているのか少し頬を赤くしている。(私が殴ったせいかもしれない) 「じゃあ、これは二人の秘密ってことで」 キーンコーンカーンコーンと、鈴がなり私達は慌てて体育館へと入った。あ、そういえば先生の名前聞くの忘れてた。 退屈な始業式が終了して、今日はもう学校は終わり。明日から授業が始まる。上履きから靴に履き替えていると、例の先生が通りかかった。 「あ…先生さような…」 「あ、気を付けて帰、」 その時ぶわっと風が吹いて私のスカートが大きく翻った。先生が「あ」と声を発し、私は「ひっ…」と悲鳴にも似た声を発し、再びばちん、と頬を叩く音が響いた。一日に同じ人物に二度もパンツを見られるなんて。なんて最悪な一日なんだろう。 |