倉庫でふたりきり

ガシャン、と体育館倉庫の冷たい扉を開ける音が体育館に響く。今日の体育はバレー、準備を一人で…いや、二人で行う。

「ねーねー、先生はどんな人タイプなの?」

「…もうすぐ予鈴が鳴るぞ、授業遅れるんじゃないのか」

百瀬は「えー、いいじゃんこうやって手伝ってるんだからさぁ」なんて言いながら口を尖らせる。

「まぁ私が勝手にやってるだけだから、気にしない気にしない」

「そういう問題じゃなくて…」

突然ガチャン!と大きな音が聞こえ、薄暗かった体育館倉庫がより暗くなった。俺も百瀬も驚き扉の方を見てみると先程まで開いていたドアが閉まっていた。まさかと思い扉に近付きドアを開けようとするが鍵が掛かっているようで開かない。

「な、何故だ…」

「え、もしかして閉じ込められたかんじ?」

嫌な汗がじわりと額にかき始めた時、ドアの向こうでキーンコーンカーンコーンと予鈴が鳴った。
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