カタオモイ

人は恋をすると変わるらしい。
今まで気付かなかったけど、相手を好きになると一直線になるらしい。そして真面目なカラ松先生は意外と女性経験がないらしく、割とその辺に関してはへたれだと思う。人がいる前では決してやらないけど、二人きりになった時には抱き着いたり積極的にアピールしている。その点今となっては送迎も大歓迎なのだ。

「うおっ、急に抱き着くな…!」

「じゃあ「今から抱き着きまーす」って言えばいいんだ?」

「そういう問題じゃなくてだな…」

カラ松先生は顔を赤くして密着した身体を引き離す。うーん、ガードが硬い。先生は全く靡いてはくれないし、振り向いてもくれない。もしかしたら本気だと思われていないのかもしれない。確かに前まで「えっナルシストとか無理です」なんて思ってたけど。自分でも不思議だし、何でかワカラナイ。どうしてその人を好きになったのかなんて。それでも一緒にいたいし、振り向いてもらいたい。好きになってもらいたい。
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