その感情の名前は

放課後になって言われた通り教室で待っているけどまだ先生は来ない。仕事あるんだろうなーなんて思いながら荷物はそのままにトイレへ立った。教室に帰ってくると、先程までいなかったカラ松先生とその他に女子生徒が数人。

「ねえねえ、カラちゃん先生彼女いないのー?」

「居ないんじゃない、今は可愛い生徒達と向き合う為にだな…」

「いやいや、それ出来ない言い訳っしょー!」

楽しげに話しているその光景を見て、ちくり。あれ、やばいなこれ。いよいよほんとにやばいな。これって、あれだよな…多分、嫉妬。あー、何でこうなったんだっけ。初めはパンツを見られて、ナルシスト教師にうんざりしていた筈なのに、たかだかお姫様抱っこされただけでときめいて。
…私、完全に先生に惚れてしまったんだ。
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