「よし、分かった。そしたら4Pは流石に無理だから順番ね」
「ハイッ!!!!おれ1番!!!」

元気よく立候補したのは、おそ松だった。鼻息を荒くした彼は、長男といえどこれは譲る気はないようだ。(普段から遠慮はしていない男だけど)

「だぁって、言い出したの俺だよ?俺が一番なのが筋じゃない?」
「俺はいいよ別に」

おそ松とは対象的な温度差の一松が呟いた。彼はベッドに端に座ると、寝そべっている私を見下ろした。

「へっ、いいの?」
「うん、寧ろ1番最後でいい」
「へー、珍しいね」
「…どんだけ精子注がれても1番最後ならかき出して上書きできるでしょ」

冷たい瞳の中に熱がこもっている気がした。その瞳にじっと見つめられ、それだけでゾクッと鳥肌がたつ。

「…おまえ、本当引くくらい変態だよね。きもちわるいよ」

とはいえ1番最初を譲らなくて済んだのでおそ松は文句はないようだ。話し合いに参加せずに勝手に決まってしまったが、ずっと黙っていたカラ松が漸く口を開いた。

「あ、あの」
「今の話の流れだとカラ松は2番になっちゃったけど、大丈夫?」
「るりは本当にいいのか…?こんな、」
「もう、折角決断したのに迷わせないでよ。私だって散々悩んで決めたことなんだから、もういいんだよ」

カラ松はきっと私を1番に心配してくれているのだろう、私のことを眉を下げて見つめていた。居酒屋でだって、強引なおそ松を止めてくれた。


「はい、これからの時間るりは俺のモノね」

待ちきれない様子のおそ松が私の上へ乗っかって、にやりと嬉しそうに笑った。童貞なのに緊張なんか感じさせない、まるでこれからご馳走を頂くみたいだと思った。


ごちそう


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -