カラ松の低い声が漏れるのは、色っぽいと思った。吐息ですら、女の私からでもそう思う。眉毛を潜めて、快感に耐えようとしている姿は、私を発情させるのに充分だった。

「…ぁッ、るり…」
「んっ、…ぶはっ、んぐぅ、」

喉奥までいれ、裏筋を舌でなぞって、吸い付くように引き抜くとカラ松は少し首筋を仰け反らせた。その反応が嬉しくて、顎が痛くなるのも気にせずしゃぶり続ける。

「るり…っ、だめだもう、」

それでもやめない。カラ松が可愛い、色っぽい、イかせたい、いろんな気持ちが溢れてきてフェラチオを更に激しくさせた。ぢゅるるると下品な音をわざと立てて、吸い付きを強くするとカラ松は小さく声をあげて、精液を私の口の中へと放出させた。お互いに息が荒くなって、まだ何も言葉を発することが出来ない。少し経ってから、「…どうしたんだ、急に」とまた私の心配をしている。

「私だって欲情するんだよ」
「……」
「…嫌だったの?」
「そ!そんなことはない!全く!嬉しかった…」

申し訳なさそうに、そして気恥しそうに下を向きながら「嬉しかった」と答えるカラ松に、なんだか笑みがこぼれた。そんなの、それはこっちなのに。

「…本当は、嬉しかったの」
「ん?」
「カラ松が、私を心配してくれていたことや、こうして付き合ってくれたことが…」
「…そりゃ、心配もするさ」

カラ松が私の頬を優しく撫でる。そこでようやくお互い目が合った。今度はカラ松の方から私の方へ、ゆっくりと目を閉じる。私もそれに応えるように目を閉じた。


優しい君が


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