「あ、あのさぁ…」

無言の圧力に耐えきれず、歯切れの悪い言葉が思わず出てしまった。

「ん、なに」
「いや、なにってこっちの台詞」

最後は一松の番な訳だが、私の足を思い切り拡げるとそのまま凝視しているのだ。人に自分の性器をまじまじと見られることなんてそもそもないし、恥ずかしいし、そもそも何の時間なのこれ。愛撫されてる訳でもないし。

「いやだって俺童貞だし、女のこんな生々しいところ、見られることなんてないし」
「いやだからって…」
「見られるの嫌なの?その割にはひくついてるけど」
「ひっ…!ば、ばか…っ!これは、さっきまでしてたから…!」

もしかしてこの視姦も言葉攻めも一松の趣味なのだろうか。私が慌てて否定するのも、嬉しそうに口角を上げた。だけど足を閉じようとしてもそれは許さなかった。

「んー?よく見るとぬらぬらしてんなぁ」
「だからそれも…もっ、もういいでしょ恥ずかしいし…」
「………」
「なに」
「いや、言葉攻めとかで感じるタイプなのかぁと思って」
「〜〜〜〜〜〜ッッ!!」

足は固定されてどうにも出来なかったので奴の頭にチョップを食らわせてやった。



あそびあそばせ、あそばれている?


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